こんにちは。私は京都府長岡京市の歯科医師、大橋瑞己と申します。
この度、令和5年10月に新しい歯科医院「はれの樹スペシャルニーズデンタルクリニック」を開設します。
私の現職は「おおはし歯科口腔外科クリニック」の副院長です。このクリニックは私の最も尊敬する歯科医師である、兄大橋建明先生と共に、一般歯科と口腔外科の両輪で地域医療に携わり、多くの患者さまにご来院いただいております。
では何故に私がこの度そのクリニックを離れ、スペシャルニーズ専門の歯科医院を開設するに至ったのか、その経緯を説明させていただきます。
私は現クリニックで一般診療、口腔外科診療を行う傍ら、乙訓地域で重症心身障害児(重度の知的障害と肢体不自由を重複した児)を含めた医療的ケア児(何らかの医療的ケアが日常的に必要な児)の訪問診療に携わっており、微力ながらそういった子供たちのお口を中心とした発達や口腔ケア、摂食嚥下機能の獲得のお手伝いをさせていただいております。その中でこの地域には大人も含めて様々なハンデキャップを抱え、お口のケアが不十分になったり、歯科医院に受診することが困難であったり、遠方への診療を余儀なくされる方がとても沢山おられる現状について知りました。本来であれば現職のままそのような患者さまに対応できればいいのですが、一般歯科とスペシャルニーズ歯科は様々な理由で非常に親和性が悪く、現状のままでは対応できる患者さまはごく一部に限られてしまいます。歯科医師は全国に10万人以上、歯科医院は約7万件ありますが、大学病院や歯科センターなどの専門機関を除き、そのような難しい状況を抱えた患者さんを専門的に診療するスペシャルニーズ専門の歯科医院はほとんどないのが現状です。
こういった事情についてはいずれ別で詳しくご説明したいと思いますが、私はそのような一般歯科医院に受診することが困難な方にも、お口の健康ならびに安心安全な食事を礎とした、健やかで笑顔あふれる生活を支える歯科医療に携わりたいという理念に基づき、この乙訓地域でスペシャルニーズ専門の歯科医院を立ち上げたいと考えました。
クリニックの専門分野は「スペシャルニーズ」と「口腔外科」です。さらに、誤嚥や摂食嚥下障害に対する「摂食嚥下リハビリテーション」、通院困難な方につきましては「歯科訪問診療」も積極的に行ってまいります。このような、一般歯科で対応が困難な患者さまを受け入れることによって、この地域での歯科診療の補完をめざすのが当院の目的ですので、誠に勝手ながら一般の歯科医院に通院可能な患者さまの通常の歯科処置(口腔外科処置以外)のご希望には沿えないということをご理解ご了承いただければ幸いです。なお、スペシャルニーズ歯科診療対応の患者さまのお付き添いのご家族や関係者の方につきましては、その限りではありませんので、診療をご希望の方はお気軽にご相談ください。
最後になりますが、この事業については当然のことですが、兄である現職の院長、大橋建明先生の極めて寛大な理解と応援がなければ決して成しえなかったということを、ここで申し添えさせていただきます。また、おおはし歯科口腔外科クリニックを受診される全ての患者さまに対しましては、多大なるご迷惑とご心配をおかけしますことを心よりお詫び申し上げます。今後につきまして、おおはし歯科口腔外科クリニックでは、月2回の診療日を設けさせていただき、引き続き私が口腔外科処置を継続してまいりますので、これまでと変わらぬご愛顧をいただければ幸いに存じます。形を変えて、改めて兄と地域歯科診療の高いステージを目指してまいります。
京都府長岡京市の口腔外科、スペシャルニーズのご用命は「はれの樹スペシャルニーズデンタルクリニック」まで
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